すべてはご縁があってのこと!
毎回、いろんな背景をお持ちの方が病院や包括などからの紹介でお電話いただき、その後面談する。個人的な意見だが、ここ20年くらいを通して家族力が低下してきているというか弱くなってきているというか、そういう感覚をよく感じている。
そんな時、在宅医療時代から患者さんの家庭でのごたごたを調整してきた調整力、よく個人的にも飲みにも誘ってくださった先生から学んだ患者さんや家族に対する姿勢など、今になっても役立つものが多くある。
ご縁を信じてたずさわるようにしているので、相談の際には自分の親だったらという思いを持って受けるようにしている。だから、困った時にだけ連絡をしてもらえばいいし、営業マンではないのでこちらから困ってませんかとしつこく何度も電話や訪問をするようなことはしませんとお伝えしている。
そういえば先日、実家にいた時に近所の高齢の男性が訪ねてきた。母親といろんな話をしていたのを傍で聞いていたが、その男性曰く「この地域に総合病院があるのは大谷さんちのお陰なんだよ。本当にありがたいことなんだよ。」というようなことを言っていた。
両親は自身の自慢話になるようなことを人に言うのが嫌いな面があるのだが、この男性から父方の本家のお爺さんの件を聞いて初めて知った。当時、自らの私財を投じて病院建設に尽力したとのこと。だから、大谷さんちの家に向かって足を向けられないんだよとも真顔で言っていた。
困った人に手を差し伸べる、言うのは容易だが実際簡単なことではない。だが、こんなご時世におせっかい者がいてもいいのではないかと思い日々を過ごしている。
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